東京五輪の聖火リレーは26日、山梨県1日目のスタートに00年シドニー五輪競泳女子200メートル背泳ぎ4位の萩原智子さん(41)が登場した。「地元山梨で聖火をつなぐことが出来てうれしい。畑の中から手を振ってくださる方もいる山梨らしい風景に胸が熱くなりました」と笑顔。現在は県内を中心に、水泳教室だけでなく「水ケーション-森と水の授業-」と題した水を通じた教育活動も実施している。森に出向いて木に触れたり、香りをかいだりして水の大切を五感で体感。「100年後も美しい水で泳げることは当たり前じゃない。感謝の気持ちを子どもたちと共有したい」。人間力を兼ね備えたアスリート育成を目指す「ハギトモ先生」の教えを聖火でも伝えた。

◆26日の聖火リレー 山梨県1日目は南アルプスや八ケ岳などの豊かな自然の中、南部町から甲府市まで10区間12市町をつないだ。富士川町では12年ロンドン五輪陸上女子400メートルリレー出場の佐野夢加さん、甲府市では15年にノーベル生理学・医学賞受賞の大村智さんが走った。27日は64年東京五輪の聖火ランナーと98年長野五輪の聖火リレー併走に加え、夏冬通算3度目の聖火リレーに臨む落語家の三遊亭小遊三、プロレスラー武藤敬司、スピードスケートで冬季五輪5大会連続出場の岡崎朋美さんらが登場する。