東京オリンピック(五輪)開幕まで、23日であと半年になる。新型コロナウイルスの影響で1年延期されたが、状況はなかなか好転しない。日本政府や大会組織委員会は、開催への道筋を模索している。開催を望むアスリートら、半年後の大舞台を見据えた今の動きを追った。

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◇体操 内村航平「僕としては残念だなと思うことは、コロナの感染が拡大し、国民の皆さんが五輪ができないんじゃないかという思いが80%を超えていると。しょうがないとは思うけど、できないじゃなく、どうやったらできるかをみなさんで考えて、そういう方向に変えてほしい。非常に大変なことであるのは承知の上で言っているのですが、国民のみなさんとアスリートが同じ気持ちでないと大会はできない。なんとかできるやり方は必ずある。どうかできないとは思わないでほしい」(20年11月の国際大会にて)

◇陸上 大迫傑「ランニングは密を避けて、1人でもできる。オリンピックがあるかどうか、に左右されるのではなく、まずは自分にできることをしっかりやっていこうと捉え、トレーニングをしていく」

◇ソフトボール 上野由岐子「今は世界中がコロナと闘っている。勇気付ける意味でもオリンピックの開催は大きな意味があると思う。開催されて欲しい」

◇バレーボール 荒木絵里香「(開催を巡る)ニュースや記事が気にならないと言ったらうそになる。でも選手としてやることは変わらない。どんな状況でもぶれず、1日1日を着実に過ごしたい。いいエネルギーをバレーボール界だけでなく、社会にも発信できるように」(1月22日の姫路戦後)

◇卓球 石川佳純「選手としては開催してほしい。五輪の舞台で戦いたい。全てを懸けてきたので『開催しなかったらしょうがない』とは声を大にしては言えない」(昨年末のインタビューにて)

◇陸上 新谷仁美「アスリートは応援されなければ生きていけない職業。国民の皆様が東京五輪をやりたくないのであれば、開催される意味がなくなってしまう。アスリートだけがやりたいと言うのは違う。やはり皆様が同じ気持ちになり、開催してほしい」