国際オリンピック委員会(IOC)が12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言により辞任したことを受け、ホームページ上で声明を発表した。

トーマス・バッハ会長のコメントは以下の通り。

「IOCは森会長の辞任決定を全面的に尊重し、決断の理由も理解します。同時に、延期された東京五輪・パラリンピックの開催に過去数年間にわたり際立った貢献をしてくださったことに感謝します。多くの業績を通じて、東京を過去最高に準備が整った開催都市にすることを導きました。IOCは東京大会を安全かつ安心に開催するため後継者と手に手を取り合い、尽力していきます」

調整委のコーツ委員長のコメントは以下。「8年間の共同作業を通じて、森会長はコロナウイルスの最も困難な状況でも解決策を見つけるなど、常に信頼できる、強力で行動力のあるリーダーでした。彼の支援と献身に感謝したい」

IOCは4日の森氏の謝罪後に「問題は終了」としていた。その後も国内外で批判が収まらない状況を鑑みてか、「森氏の発言は完全に不適切だった」との声明を発表していた。