東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は30日夜、聖火リレーに関するオンライン会見を行った。

新型コロナウイルス感染が再拡大している長野県内の一部で無観客開催される事に関し、高谷正哲スポークスパーソンは「県との話し合いについてつぶさに明かすことはできないが、聖火をつなぐことを念頭に置いて考えた」と話した。

長野県での聖火リレーは4月1、2日。新型コロナウイルス感染が再拡大している長野市の警戒レベルが「5」に引き上げられたことから、市内のセレブレーションと密集が予想される善光寺仲見世通りのリレーを無観客で行うとした。このほか、高齢者や基礎疾患のある人には、沿道での観覧を控えてもらうよう呼び掛ける。

新型コロナ感染者数急増傾向にあるのは、長野県内だけではない。4月13、14日に聖火リレーが行われる大阪府ではこの日新規感染者数が432人に達し、東京都(364)を上回った。4日連続で300人以上を記録するなど、増加傾向が続いている。高谷氏は「安全最優先でリレーを行うためにどういった形で行うのが良いのか、受け入れ自治体と連携していきたい」と強調した。

この日は群馬県内で聖火リレーが行われ、「運営に問題なく、密状態も発生しなかった」(高谷氏)。上野村ではトーチに点火する際にランタンの火が消える事態が起き、予備から火を移して対応した。高谷氏は「2回火が消え、3回目にようやく点火した。原因については現在明示的に示すことはできないが、運営上は支障がなかった」と話した。