東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が16日、定例会見を都内で行い、自民党の下村博文政調会長が、選手のワクチン優先接種が課題と発言したことについて「ワクチンは前提としない。ワクチンがなくても安心安全な大会ができるように、準備を進めている段階」と、従来の方針をあらためて強調した。

橋本氏は「ワクチンについては、IOCバッハ会長ができる限り接種をして東京大会に臨んでほしいと、各国のオリンピック委員会に促しているのは存じているが、現在、国内において選手の優先接種があるか、ということはまったくありません」と話した。

与党幹部の自民党・二階俊博幹事長が「開催中止も選択肢」と発言したことを受けてか、海外メディアからは「中止の可能性はあるのか」と質問が飛んだ。橋本氏は「さまざまなご心配いただいているが、大会の中止は考えていない」と断言。「確実に開催できるように、まい進していきたい」と意気込んだ。