東京五輪の開幕までちょうど3カ月となった23日、組織委員会の橋本聖子会長(56)が都内で行われた内外情勢調査会の講演会に出席し、来週に5者協議を開催して観客上限の方針を示すことを明言した。橋本氏は「安心安全に観客の皆さんを受け入れられるよう、明確に分かりやすい方針を来週公表したい」と語った。

観客上限は現在、会場の50%以下、無観客を軸に検討されている。満席のフルスタジアムは事実上困難な状況だが「日本のすばらしいテクノロジーを使い、どこへ行ってもオリパラが見られる、どこにいてもアスリートに声が届くような仕掛けを考えている。実現できるよう今、国際オリンピック委員会(IOC)に働きかけている」と説明。現地応援に代わってSNSやアプリを使って、五輪パラを観戦できる仕組みを検討していること強調した。

また来週、5者協議内でコロナ対策を示したプレーブック第2版を発表すると明かした。5者協議はIOC会長、国際パラリンピック委員会(IPC)会長、五輪相、都知事、組織委会長がオンラインで集まって協議する。【三須一紀】