丸川珠代五輪相(50)が18日、閣議後の会見で、国立競技場で行われる東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開会式では、観客とは別枠で、国際オリンピック(IOC)関係者やスポンサーなどの大会関係者を入れる方向で検討していることについて「まだ何も決まったことはない」と話した。

丸川氏は「その議論はこれから。新型コロナウイルス対策本部と、よくご相談申し上げないといけないことだと思っている」と、慎重に答えた。

政府は東京五輪・パラの観客上限を1万人とする方向で調整中。開閉会式の会場に招待される参加者は、IOC委員ら五輪ファミリーに加え、各国首脳や各国際競技連盟(IF)会長、スポンサーやその招待客ら多岐にわたる。関係者によると、現状でその数は1万人規模といい、観客数と同規模では批判は避けられないため、大会関係者の削減を急いでいる。

五輪・パラの観客上限は、21日にも開かれる政府、東京都、組織委、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者協議で正式決定する。