東京五輪の事前合宿をするため3日に来日したセルビア代表選手団5人のうち、1人が羽田空港検疫で新型コロナウイルス陽性となったことが4日、分かった。

内閣官房によると、航空機の座席情報をもとに、残る選手団4人全員が濃厚接触者の疑いがあると認定した。4人は事前合宿を行う予定だった富山県南砺市に向かわず、一時滞在施設で待機している。

南砺市の田中幹夫市長は「選手の感染判明については、非常に残念に思っています。南砺市の事前合宿は難しくなるかと思いますが、しっかり応援してまいります」とコメントした。

南砺市によると、セルビア代表選手団5人はボート代表。陽性と判定されたのは、30代男性で選手ではない関係者とした。担当者は事前合宿開催について「厳しいと思う」と話すなど、中止になるとみられる。

6月23日にはウガンダ代表選手団の1人が成田空港検疫で陽性となり、その後、他の選手や市職員、貸し切りバス運転手、添乗員ら濃厚接触者は15人に上った。