【ベルリン(ドイツ)=山本幸史】日本女子自転車史上初の世界女王が誕生した。梶原悠未(22=筑波大)が、女子オムニアムで金メダルの快挙を成し遂げた。

日本女子の世界選手権のメダル獲得は、15年(フランス)ポイントレース銀メダルの上野みなみ以来、2人目。男女通じ、33年ぶりとなる、チャンピオンジャージー「マイヨ・アルカンシェル」を日本にもたらした。

アクシデントすらはねのける、文句なしの優勝だ。第3種目エリミネーションは、2周で1人ずつが脱落するレース。残り6人になった直後、外に振られた際に落車してしまった。それでも、すぐに自転車を乗り換え復帰。ダメージを感じさせない走りで3位フィニッシュ。3種目終了時点で暫定1位とし、最後のポイントレースでも点差を守り切った。

◆梶原悠未(かじはら・ゆうみ)1997年(平9)4月10日生まれ、埼玉県出身。中学までは競泳選手。高校から自転車を始め、17年W杯第3戦(カナダ)で、自転車女子史上初の金メダルを獲得。今季W杯第3戦(香港)第4戦(ニュージーランド)女子オムニアムを連覇。今春、筑波大から筑波大大学院に進学予定。155センチ、56キロ。血液型O。家族は両親と弟。