日本山岳・スポーツクライミング協会は27日、東京オリンピック(五輪)代表選考基準を巡る問題でスポーツ仲裁裁判所(CAS)の聴聞会が26日に行われ、審理が終結したと発表した。裁定時期のめどは、伝えられていないという。

日本協会は昨年11月、五輪代表男女2枠目の選考基準を巡り、国際連盟をCASに提訴した。国際連盟が選考基準の解釈を途中で変更し、東京五輪男子代表の楢崎智亜(24)と同女子代表の野口啓代(31=ともにTEAM au)、2枠目となる男女各1人は19年世界選手権の結果で確定していると主張した。一方、日本協会は2枠目に関して今後の大会で決める予定だった。

聴聞会は当初4月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、問題は長期化している。