日本サーフィン連盟の宗像富次郎副理事長が14日、理事会終了後に取材応じ、東京オリンピック(五輪)会場の千葉・一宮町の釣ケ崎海岸近くに代表の拠点施設を設けることを明かした。現地練習の際や1年延期となった本大会期間中に滞在できるよう、2棟借り上げた。今月下旬から本格的な運用が始まり、条件付き代表内定権を持つ選手らに利用してもらう。

施設は五輪会場から程近く、車で3、4分で通える場所に設けた。木造2階建ての建物2棟(3LDKと2LDK)には、今後サーフボード置き場やトレーニングマシンを設置する予定。選手たちが競技に集中できる環境を整えていく。宗像副理事長は「選手と代表スタッフの関係が綿密になるような場所になれば良い」と期待した。

日本では男子の五十嵐カノアと村上舜、女子の松田詩野が条件付きの代表権を持っている。連盟では今後、3人のほか代表争いをする選手を対象に今月下旬、五輪会場の波の状態をチェックする機会を作る予定。今回設けた拠点施設の利用方法も、そこで選手に紹介する。

【平山連】