入江陵介(31=イトマン東進)が1分55秒52で優勝し、100メートル背泳ぎに続く2つ目の代表内定種目を手にした。

既に4大会連続の五輪出場を決めていた200メートル。序盤から先頭に立つと、後半も突き放した。日本水連が定める派遣標準記録も突破した。

4年連続14度目の制覇。レース後は「やめ時が分からない」と笑顔でコメントするなど、リラックスした表情で泳ぎを振り返った。

-2冠

自分のレースに集中しました。1分55秒台。目標タイムよりは遅かったんですけど、まずは代表選考会で結果を出せたことをうれしく思います。世界中の人が注目する五輪になるので。泳ぎで伝えられるように。

-代表内定種目2つ目

これで自分自身の選考会が終わってホッとしています。「派遣1」の方を突破できたし、良かった。夏に向けては、もっとタイムを上げていかないといけないと思いますし、しっかりタイムをつくっていかないといけない。今回、150(メートル)までは久々に、いいラップでした。ラスト50メートルで世界と競っていくことになるので強化したい。

-200メートルは最後になるか

そうですね。日本選手権としては最後かな。気持ち良く最後、優勝できたかなと思います。と言いましたが、もしかしたら来年、出てるかもしれないですけどね。自分自身、やめ時が分からない。五輪が終わったらやめるかもしれないし、続けるかもしれないし、最近、やめ方が分からんな、という(笑い)。

-100メートルは

まだまだトレーニングを積まないといけない。もう少しスピードを上げたい。ダイブしてから、スタートしてから、うまくハマらない部分が、焦ってしまう部分があったので。丁寧に。

-強化がうまくいった点は

いい日も、悪い日もあったんですけど、うまく泳ぎ切れてなかったので。ホントはもう少しタイムが出てほしかった。反省点をつなげていきたいと思います。

-「やめ時が分からない」と

そうですね。200に関しては3番手まで今回、派遣を切りました。今後も大学生とか高校生が出てくると思うし、心から期待したい。ただ、100は派遣を切っている選手がいない。僕がやめると…僕はメドレーリレーを大切にしているんですけど、日本が決勝に残れないラインになってしまう。それは嫌なので、200はやめて100だけやるかもしれない、という選択肢も。ただ、終わりは決めないようにしている。「ふと」来るものなのかなと思います。