飛び込みで、五輪世界最終予選を兼ねたW杯東京大会が6日、閉幕した。日本勢は男子高飛び込み玉井陸斗(14=JSS宝塚)ら7人が新しく東京五輪代表に内定した。日本水連の手続きを待って、今月中旬にも正式に発表される。19年世界選手権で代表内定した寺内ら4人を加えて、総勢11人が東京五輪に向かう。

日本水連の伊藤正明飛び込み委員長は「今まで以上の好成績。(女子高飛び込みの)荒井(祭里)選手の銀メダルはすばらしい」と称賛した。また、玉井について「大規模な国際イベントは初めて。レベルが高い選手もいる中ですごくいい飛び込みもあった。次は五輪を想定して練習をしていってほしい」と話した。日本の飛び込みは1920年アントワープ大会の初参加から100年、五輪メダルなし。伊藤委員長は、東京五輪の目標について「今回は本当にチャンスだと思うので、メダル獲得を目指して挑みたい」とした。

○…今大会は46の国・地域から225人の選手がエントリーした。外部との接触を断つ「バブル」を形成。バブル内では選手、関係者約500人が活動した。選手は2日1度のコロナ検査を受けて、最終日の6日を迎えて陽性者は0人。コロナ対策の費用として当初の予算から1億7000万円が追加された。日本水連と国が負担する方向だ。一方で第1日に台の上が密になる事態が発生。無観客だったが、選手が仲間に声援を送ったり、祝福のハグをする場面もあった。国際水連の広報責任者は「身体接触は最大限やめてほしい。ただスポーツをしていたら、普通に起こること。すべての人に守ってもらうのは難しかった」とした。

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