お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃん(42)は、いわき市区間の第1走者を務めた。いわき市は06年公開の映画「フラガール」で本格女優デビューを飾った第2の故郷。いわき市陸上競技場のトラックを、地元の少年少女と一緒に約100メートル走り「一生に1度あるかないかの貴重な経験。あっという間で、めちゃくちゃワクワクしました」。自身もコロナに感染するなど、1年延期を余儀なくされた東京五輪だが「暗いニュースが多かったり、しんどい思いをして生きている中で、少しでも楽しい思いを伝えられたかなと思う」と役目を果たした。

23日には相方の山里亮太(43)と、フラガールに出演した親友の蒼井優(35)の夫妻を自宅に招き、激励会を開いてもらった。「M-1で最初に自分たちを知ってもらった時のネタで私が『火を怖がるサイ』をやったので、『聖火リレーでは火を怖がるな』とアドバイスされました」と苦笑い。自身は12年ロンドン五輪女子ボクシングで出場獲得を惜しくも逃した悔しさも味わっているだけに、トーチを持っての“出場”を達成し、胸を張った。【鎌田直秀】