東京オリンピック(五輪)の聖火リレーグランドスタート前日(3月24日)から27日までの間に4件の車両事故があったことが8日、大会組織委員会への取材で分かった。組織委は「いずれも軽微な事案であり、都度の公表は行っていません」と説明している。

聖火リレーは3月25日に福島・Jヴィレッジでグランドスタート。その前日から27日までの4日間に計4件の車両事故があったが、いずれもけが人は出ていない。1件目(24日)を除き、既に最寄りの警察に届け出るなど対応をしている。

1件目(24日)は備品運搬車の側面に傷を事後確認した。運転中のドライバーはどこで発生したのか認識できず、その後も運行を継続した。

2件目(25日)は備品運搬車が福島・いわき市内で店舗の屋根に接触して軒先を20センチ程度損傷。警察に届出を行った。相手方と保険会社を通じて補償に関する連絡をしている。

3件目(25日)は搬出作業車がJヴィレッジ内の駐車場の車止めを1つ破損。Jヴィレッジと事後対応について相談している。

4件目(27日)はウエルキャブ車が、福島・須賀川市内のコンビニの駐車場でバック時に車両後方が一般車と接触した。相手方車両のフロント部にこすり損傷。警察に届出を行った。相手側にはおわびし、保険会社を通じて補償に関して連絡している。

組織委は「運営は事業受託会社によって行われており、労務管理や安全対策の徹底をお願いしているところ。立て続けに起きた事案については、受託会社に厳重に注意を行いました」と説明。今回の事案を踏まえてバック時には、同乗者が降車して後方確認のうえ運行するとしている。