東京オリンピック(五輪)の聖火リレーは18日、緊急事態宣言が発令された広島県での2日目を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大で公道の走行を中止し、無観客の中、福山市総合体育館敷地内の周回コースで実施。ランナーが30メートルずつ走って炎をつないだ。

00年シドニー五輪から3大会連続で男子400メートル障害に出場した為末大さん(43)が2日目の最終走者として火を運び、聖火皿に点火した。

広島市佐伯区出身で、その走りから「侍ハードラー」と呼ばれた為末さんは「聖火リレーは参加されているみなさんが主役。1人1人にいろいろな物語があり、この聖火でつないでいけることに感動していたので、みなさんの気持ちがこの聖火でつながっていくといいなと思っている」と話した。

東京五輪開催に立ちはだかるコロナ禍という大きなハードル。それぞれの願いが託された聖火の炎は18日、岡山県に入る。