東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの聖火リレーで、6月28~30日に予定されていた神奈川県内の公道でのリレーが中止されたことが11日、大会関係者への取材で分かった。

大会関係者によると、全区間での公道リレーを中止し、セレブレーション会場での点火式を実施する予定。また、横浜市、藤沢市、小田原市内などで予定されていたパブリックビューイングなどを行う「ライブサイト」中止も決まった。

新型コロナウイルス感染拡大で、神奈川県では20日まで「まん延防止等重点措置」が適用されており、解除されるかは決まっていない。同県の黒岩祐治知事は「できるだけ公道でのリレーを行いたい」「ギリギリまで判断を待ちたい」と、リレーやライブサイト実施に意欲を見せていた。コロナ感染拡大終息が見通せない中、苦渋の決断となったようだ。

各地では芸能人ランナーの辞退が相次ぐが、神奈川県では加山雄三が出場を辞退。現段階では、出川哲朗や谷原章介、草笛光子らは走る予定だ。

同じ関東圏の千葉県は5月末、いち早く公道での聖火リレー中止を発表。6月10日にライブサイト中止を発表していた。