オリンピック(五輪)2大会出場の白鳥勝浩(44=トヨタ自動車)と石島雄介(37=同)組が決勝戦で庄司憲右(31=愛媛県競技力向上対策本部・湘南ベルマーレ)、倉坂正人(31=三菱オートリース)組を2-0で破った。開催国「1」枠を獲得して、東京五輪代表の座を手にした。白鳥は五輪出場3度目、石島はインドア時代(08年北京)と合わせて2度目となる。

「ゴッツ」の愛称で親しまれたインド時代と同じく、優勝が決まると高鳴りが抑えられなかった。白鳥と抱き合い、感情を爆発させた。石島は「隣にいる白鳥さんにビーチ人生を救ってもらって、こうやって立てている」と相棒に感謝の気持ちを述べた。

198センチの恵まれた体格を生かして、壁のように眼前にどっしり立つブロック。第1セットブロックだけで5得点。長身から繰り出す力強いスパイクも披露して21-12。白鳥が好プレーを見せた際には「トリさん、ナイース」とコート周辺に響き渡るほどの雄たけびを上げ盛り立て、第2セットも21-6。2セット連取して五輪切符をつかんだ。。

17年にビーチ転向した理由には、インドア時代の悔いがある。08年北京五輪。1勝もできず予選敗退した。石島は「北京があったからこそ、僕は今ここで五輪を目指して戦っている。今度は出るだけじゃダメ。成績にこだわらないと」と語っていた。

ビーチ日本男子は96年アトランタ、08年北京、12年ロンドンの3大会に出場しているが、これまでメダル獲得はできていない。08年朝日健太郎・白鳥組の9位が最高成績だ。石島は「まだまだビーチバレー含めて成長していく」。大ベテランとともに本大会での活躍を誓った。