重量挙げ女子で五輪2大会連続メダリストの三宅宏実(35=いちご)が、有終の美を飾ることを誓った。

日本女子2人目となる5大会連続の五輪を競技人生「21年間の総まとめ」とし、集大成と位置づける。49キロ級代表のベテランは「(コロナ禍で)厳しい状況下だが東京五輪の舞台に立つことがやるべきことであり、最後の役目」と決意を述べた。

父の兄義信さん(81)は64年東京五輪の金メダリスト。三宅一族でその57年後の東京大会をつなぐ覚悟もある。12年ロンドン大会銀、16年リオデジャネイロ大会銅と金メダルのみ手にしていない。リオ大会後は腰痛やけがと闘いながら競技と向き合い、開催国枠で今大会の出場権をつかんだ。招致活動から関わり「現役最後の日」と決めた24日の大一番。「全力を出し切り、多くの人々に何かのきっかけや勇気、希望を与えられるような試技をしたい」と言葉に力を込めた。