【契約更改2023全文・DeNA関根大気】「まずメキシコで準備」/6,500万円

契約更改―。プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、年俸を決め、サインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。トップバッターは、DeNAの関根大輝外野手(28)です。

プロ野球

◆関根大気(せきね・たいき)1995年(平7)6月28日、愛知県生まれ。石尾中時代は軟式野球の守山クラブ所属。東邦では甲子園出場なし。高校通算33本塁打。13年ドラフト5位でDeNA入団。14年10月4日巨人戦でプロ初出場。15年にセ・リーグ最年少の開幕戦本塁打をマーク。通算565試合出場、7本塁打、69打点、打率2割4分。今季は140試合に出場し、4本塁打、69打点、打率2割6分1厘。173センチ、78キロ。左投げ左打ち。推定年俸3500万円→6100万円。

2023年10月23日=横浜市内のDeNA球団事務所

2023年10月23日=横浜市内のDeNA球団事務所

「以前よりも可能性を感じた」

――球団からの評価は

色々な話をさせていただいた中で、もっとできるんじゃないかって言葉をかけていただいて、そこに対して僕も少し、以前よりも可能性を感じたシーズンでしたので、その言葉はすごく印象に残っています。

――「もっとできるんじゃないか」というのは具体的には

来年もっていうところと、特別にどこっていうよりも、また違ういろんな話をさせていただきました。

――キャリアハイのシーズンを振り返って

やっぱり悔しかったですね。7月とかもそうですし、僕自身で言うと後半戦ほとんどチームに貢献できることもなかったので、そこも含めて悔しいシーズンになったなと思います。

――メキシコのウインターリーグで意識したいことは

もういっぱいあるんですけど、まずは向こうのチームの勝ちに貢献できるように自分自身頑張っていきたいですし、外国人枠として行かさせていただくので、そういう争いもありますし、しっかり戦って、いろんなところでの戦いに勝ちながら過ごして、いいオフにしたいなと思います。

――コンディションや疲れなどは

全く問題ないです。

「仮説を立てながらやってましたけど」

――今季の手応えと課題は

手応えで言うと、自分にもう1度自信というか、まだ可能性があるんじゃないかって、自分の中でも思えたこと。

できなかったところで言うと、やっぱり修正能力っていうところに関しては、日々自分の中でも研究しながら、課題を出しながら、仮説を立てながらやってましたけど、最後、感覚的にというか、結果的に戻ったのがCSの最後の2試合。

それまでにもっといろんなことが、自分の中ではやってたんですけど、そういう戻す能力ってところはできなかったところ。今後の課題というか、メキシコで試すことというか、そんな感じです。

――自信になったり、伸びしろに感じたところは

伸びしろってほどあるか分からないんですけど、ただ数字だけで言うと、最初の2カ月間はああやって数字を残せた。

今までだったら2週間とか1週間とか、そういう部分でしかなかった選手だったので、結果的にそうやって出てくれたのは大きかったですね。なので、その可能性は自分にあるので、そこをどうまた自分で突き詰めていくかかなと思っています。

――来季の意気込み

これから、今けがされてる外野手の方とかも全員戻ってくるにあたって、僕自身は今年スタートで出させていただきましたけど、その中で自分から最後、手放したっていうところで、来年また、何も決まってない、何もつかめてないところからのスタートなんで。

となると、やっぱり今年と一緒。もう本当に結果を出せば上にいさせていただけますし、そうじゃなければファームに行くっていう立場。

今、そういう時期ですけど、ユニホームを脱ぐ選手もやっぱり毎年いる中で、そういう立場であるのは分かってるので、また春から、オープン戦から、開幕から、そういうところを意識して、勝ち抜けるように頑張りたいと思います。

「もう完全にそこだなと」

――<ペン取材>後半戦の浮き沈みの原因は、相手に研究されたか疲労か

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。