【ハイアングル動画】巨人横川凱の長身論 長所短所とでっかく育つ秘訣と…秘めた決意

巨人横川凱投手(23)は、日本人選手では希少な190センチの長身からボールを投げ込む左腕です。角度は最大の武器となる一方で、大きな体を思ったように扱えるようになるには、苦労と試行錯誤の日々がありました。新フォームに挑戦した昨季は、プロ初勝利を含む4勝をマーク。着実に階段を上がる中、6年目の今季への思い、2年連続で参加した中日涌井秀章投手(37)との自主トレ、大阪桐蔭で同期だった中日根尾昂投手(23)との初対戦への思いも語りました。

プロ野球

◆横川凱(よこがわ・かい)2000年(平12)8月30日、滋賀県生まれ。大阪桐蔭では中日根尾、ロッテ藤原らと同学年で2年春、3年春夏に甲子園で計4試合に登板。3年時は春夏連覇を達成した。18年ドラフト4位で巨人入団。2度目の育成契約から23年3月に支配下復帰。4月23日ヤクルト戦でプロ初勝利を挙げ、23年は自身最多の4勝をマークした。プロ通算25試合で4勝10敗、防御率4・10。190センチ、98キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1700万円。

「1年間投げるのは大変だな」

――昨季は4月23日のヤクルト戦でプロ初勝利を達成し、前半戦で4勝を挙げたが、シーズンがたつにつれ、課題も見えた

3月の東京ドームでのオープン戦で小園(DeNA)と投げ合った時がピークで、自分の中でもめっちゃ良くて。体もすごく扱えてる感じがしたんですけど、ああいう感覚で投げられたのはあの試合だけでした。

それ以外はいまいちで後半になるにつれて、だんだんレベルが落ちていって、打たれることも多くなりましたし、1年間投げるのは大変だなと。今年は、あの試合での自分を平均的に出せたらいいなと思います。

――昨シーズンの最速は146キロ。将来的には、150キロを超えることも十分に可能では

そうですね。思ったより、球速は上がってないんで。試合の中でまだ体を扱いきれていないので、まだ全然ですね。

でも、今年に関しては去年よりも体は扱えてきてるんで、それを継続して、コンスタントにスピードが出せるようにやりたいなと思っています。48、49とか50、51とか出てくれれば、僕のピッチングももっと変わってくるんじゃないかなと思います。

持ち味の潜入力を発揮して、久保記者が思い切り近づいての背後から動画撮影に成功しました。スケール十分な左腕の投げっぷりを、滅多にお目にかかれない角度からお楽しみください。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。