【契約更改2023全文・DeNA宮城滝太】「のし上がりたいな、って」/740万円

契約更改―。プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、年俸を決め、サインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第2回はDeNA宮城滝太投手(23)です。

プロ野球

◆宮城滝太(みやぎ・だいた)2000年(平12)7月15日、沖縄県生まれ。嘉手納中時代は硬式野球の読谷ボーイズ所属。滋賀学園では2年春にセンバツ出場。18年育成ドラフト1位でDeNA入団。20年イースタンリーグ最多勝。21年オフに右肘クリーニング手術。リハビリを経て22年7月に支配下選手登録。23年8月13日巨人戦でプロ初登板を果たした。今季は11試合に登板し、0勝0敗3ホールド、防御率3・86。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。推定年俸440万円→740万円。

「うれしく思います」

――サインはされましたでしょうか

はい。

――差し支えなければ金額の上下を

300万アップです。

――金額を踏まえて、率直にどのような感情か

少しでも評価してもらえたっていうことで、うれしく思います。

――球団から今季の活躍について何か言葉は

シーズン後半で1軍に上がって、いいアピールをしてくれたっていうふうな言葉もいただいたので、それはすごいうれしかったです。

――今季は1軍デビューしたが、どのようなシーズンだったか

シーズン後半から1軍で帯同させてもらって、すごくいい経験ができましたし、来シーズンもっとチームの力になりたいですし、もっと個人としてもたくさん投げたいなっていう思いは強いです。

――印象的な場面として、満塁で阪神の大山選手を三振にとったシーンが挙がる(9月29日の阪神戦、1点リードの5回1死満塁)。ああいうところを抑えられたのは自信になった

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。