【DeNA・加藤大】返り咲き目指す「寮飯の大ちゃん」/さよならプロ野球〈20〉

引退―。プロ野球選手にとって不可避の岐路は、新たな人生への「入団」でもあります。オフ恒例の大河企画「さよならプロ野球」で、青年たちの希望の光を追います。2023年の第8弾は、DeNA・加藤大投手(21)。

プロ野球

◆加藤大(かとう・だい)2002年(平14)4月24日生まれ、神奈川県川崎市出身。横浜隼人では1年秋からベンチ入りも、甲子園出場はなく、20年育成ドラフト2位でDeNAに入団した。最速154キロの速球が武器で、ファンからは「寮飯の大ちゃん」と愛された。179センチ、83キロ。右投げ右打ち。

「1分でも1秒でも早く戻りたい」

加藤が、BCリーグ・神奈川から再びNPBの舞台への復帰を目指す。

現役続行を目指し、11月15日に行われた12球団合同トライアウトに参加。NPBからのオファーはなく、昨年、今年と2年連続で派遣されたBC神奈川でのプレーを決断した。

「結果を残して、アピールできれば、僕の場合はドラフトを待たずにNPBに戻れる。1分でも1秒でも早く戻りたいと思って、決断しました」

地元・神奈川で名を上げ、プロ入りの夢をかなえた。注目を浴びるきっかけになったのは、横浜隼人高2年夏の県大会の大磯戦。先発し、全143球直球で完封した。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。