新しい家族に、「お父さんと全国制覇」息子の夢に、伝えたい/横浜村田浩明監督・特別編

今春のセンバツ高校野球で全国優勝した横浜(神奈川)村田浩明監督(39)が、新たな家族の力を胸にセンバツ連覇を目指しています。夏の甲子園大会では準々決勝で県岐阜商に敗れ、春夏連覇を逃しましたが、「圧倒して勝つ」をテーマに、新チームがスタート。来年1月には村田監督の妻・詩乃さん(39)が第2子を出産予定で、「新たな家族の存在は、すごく大きなモチベーション。センバツ連覇の権利があるのは横浜高校だけですから、選手全員で甲子園へ優勝旗を返しに行きたい」。現在開催中の秋季神奈川大会は順当に勝ち上がり、準々決勝へ進出。激戦の神奈川、そして関東大会を勝ち抜く甲子園への道のりは長く険しいが、村田監督の思いは届くのか―。

高校野球

◆村田浩明(むらた・ひろあき)1986年(昭61)7月17日、神奈川・川崎市出身。横浜では2年時に正捕手として涌井秀章(現中日)とバッテリーを組んで03年センバツ準優勝、04年には主将として夏の甲子園ベスト8進出。日体大へ進学し、卒業後は霧が丘で野球部長として4年、白山では7年間、監督を務めた。21年の夏には監督として初めて甲子園出場を果たし、2025年の春の選抜高校野球では母校を19年ぶり4度目の優勝へ導いた。保健体育教諭。家族は詩乃夫人、大成君と3人。

9月15日のDeNA―巨人戦を観戦した際の家族写真(本人提供)

9月15日のDeNA―巨人戦を観戦した際の家族写真(本人提供)

■「えっ、ほんとに」

詩乃さんが妊娠の安定期に入ったことで、村田監督はホッとした表情でテレ臭そうに第2子の存在を明かした。

村田監督妻から妊娠したと聞いたときには、「えっ、ほんとに」という感じでビックリでした。天から授かったものですから、すごくうれしい。女の子です。一時期、つわりでしんどかったようですが、やっと安定期に入ったので、良かったです。僕自身、大きな励みになっています。

8月20日、夏の甲子園大会準々決勝で敗れた横浜ナインは大阪から新幹線で帰路に就いた。新横浜駅で村田監督、選手を出迎えた妻・詩乃さんのバッグには、妊娠中を表すマタニティーマークがついていた。

今夏の神奈川大会の時期は安定期に入っておらず、猛暑もあって、詩乃さんはスタンドでの応援は控えた経緯があった。センバツでは甲子園のスタンドで選手らと一緒になって応援した“勝利の女神"が姿を見せず、学校関係者も首をかしげていた。

詩乃さん夏は応援に行けなくて残念で…。最後、どうしても3年生の顔が見たくて新横浜駅へ行きました。「よく頑張ったね」と言いたくて。実は甲子園の決勝まで進んだら、大阪へ応援に行く予定だったですけど、それもかなわなかった。出迎えた時に、選手が駆け寄ってきてくれて、うれしかったです。エースの奥村頼人君(3年)はバッグのマークを見て、えっというような表情だったので、妊娠に気付いたかもしれないですね(笑い)。

主人もすごく喜んでいて、女の子がほしいと言っていたので。家族が増え、来年の1月は出産予定で、確かセンバツ出場の発表も1月なので、なんとか甲子園へ行けるように頑張ってほしいです。

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野球

平井勉Tsutomu Hirai

Kumamoto

1967年、熊本市生まれ。1990年に入社し、プロ野球の西武、ヤクルト、巨人などを担当。米ロサンゼルス支局時代には大リーグを担当し、野茂英雄、イチローらを取材した。
野球デスク、野球部長、経営企画本部長などをへて現職。著書「清原和博 夢をつらぬく情熱のバッター」(旺文社)「メジャーを揺るがす大魔神 佐々木主浩」(旺文社)がある。