【私と長嶋さん〈15〉】初対面で感じたオーラ 専属スタイリストとのランデブー/上

長嶋茂雄さんには「専属スタイリスト」がいた。タモリ、明石家さんまをはじめ、各界の著名人を手がけた矢野悦子さん(81)だ。1991年(平3)のセコムを皮切りに、矢野さんは長嶋さんのCMやテレビ番組に毎回、携わってきた。長嶋さんから「エッちゃん」と呼ばれ、深い信頼関係を築いたスタイリストが、長嶋さんとのランデブーの記憶を語ってくれました。3回連載です。

プロ野球

◆矢野悦子(やの・えつこ)1944年(昭19)4月1日生まれ、愛知県出身。広告制作会社にコピーライターとして入社。以後スタイリストとして数々のCM、テレビ番組、映画、舞台の衣装を手がける。TBSの情報番組「ジャスト」で「亭主改造計画」、「2時っチャオ!」で「街角ファッションチェック」に出演し、茶の間の人気を博す。

長嶋茂雄さん(左)とスタイリストの矢野悦子さん=2009年3月30日

長嶋茂雄さん(左)とスタイリストの矢野悦子さん=2009年3月30日

「エッちゃん」深い信頼関係

長嶋さんが亡くなり2日後の6月5日。矢野さんの携帯電話が鳴った。かつて長嶋さんの専属広報兼マネジャーだった小俣進さん(74)からだった。

「エッちゃん監督が待ってますよ。会いに来てあげて!」

矢野さんは田園調布の長嶋さんの自宅に急いで向かった。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。