上方落語次世代スター“候補”桂三実 「本物」への道 第1歩は師匠文枝にメールで…

6月24日に行われた「第12回上方落語若手噺家グランプリ2026決勝戦」で優勝した桂三実(33)。2024年NHK新人落語大賞、同年繁昌亭大賞奨励賞と受賞を重ね、今や上方きっての新進落語家と呼べる存在になりました。師匠の6代桂文枝にならって創作落語に意欲を燃やす一方、なんばグランド花月での苦労や、一般的な知名度のなさも率直に語りました。名古屋出身で中日ドラゴンズの“薄~いファン”。阪神ファンひしめく楽屋では押され気味だといいます。メールで師匠に弟子入り志願したというユニークなエピソードも明かしてくれました。【取材・構成、撮影=三宅敏】

お笑い

★桂三実が語った主な内容

  • 優勝直後に審査員から言われた「かわいくない」の真意
  • NGKで「誰?」という空気…マイナスからのスタート
  • 現代ならでは? 弟子入り志願した前代未聞のエピソード

◆桂三実(かつら・さんみ)1993年(平5)5月1日、名古屋市出身。2012年5月、6代桂文枝に入門。22年(令4)、繁昌亭大賞新人賞。24年同奨励賞。24年NHK新人落語大賞。26年上方落語若手噺家グランプリ2026優勝。趣味は喫茶店巡り、ラジオを聴く。特技はあやとり、笛。身長167センチ。顔が似ている有名人は、藤川球児阪神タイガース監督と歌手の城みちる。トレードマークは、上方落語でも数少ない金髪。

◆出演 9月16日、天満天神繁昌亭「開場二十周年記念特別公演」。同20日、神戸喜楽館「三実・健枝郎・希遊の三ツ星落語会」。同30日、天満天神繁昌亭「桂三実の完全創作落語会」に出演予定。

上方落語の若手トップに躍り出た桂三実

上方落語の若手トップに躍り出た桂三実

グランプリ優勝も「舞台がかわいくない」 桂文珍から指摘

6月24日、大阪・天満天神繁昌亭で「第12回上方落語若手噺家グランプリ2026決勝戦」が行われ、そこで桂三実が優勝した。

三実優勝できたのは、それはうれしかった。でも、その時に審査員の桂文珍師匠に言われたんですよ。「君は、舞台がかわいくない」って。芸人には必要なかわいさが足りないんです。自分なりに解釈するなら、たとえば桂ざこば師匠はいくつになっても、かわいさを失わなかった。任(にん)という言葉がありますが、自分はまだまだなんだと知らされました。

キャラクターでいえば、三実には親しみやすさがある。一方、何をしでかすか分からないハチャメチャな面は見えない。文珍が指摘したかわいさとは、芸人の持つ危うさ、理屈抜きで人をひきつける型破りな魅力なのだろう。

とはいえ近年、上方落語界における三実の活躍はめざましい。2024年NHK新人落語大賞、同年繁昌亭大賞奨励賞、25年若手噺家グランプリ準優勝、26年同グランプリ優勝。今や上方きっての新進落語家と呼べる存在になった。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。