山本草太はなぜ「ポエタ」を選んだのか あの時と同じ衣装と振り付けで目指す「進化」

12月11日に閉幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、今季のGPシリーズが幕を閉じました。

大きな躍進を遂げたのが男子の山本草太(22=中京大)。開幕前にロングインタビューを行っていた記者には、1つの疑問がありました。エキシビションになぜ「ポエタ」を選んだのか。2015-16年シーズンのショートプログラム(SP)の再演になりますが、そこにリバイバルという目的以外の意味も感じていました。銀メダルを獲得したファイナルからの帰国時に、本人に聞きました。

フィギュア

<銀に輝いたファイナルから帰国>

2022年「22歳」と2015年「15歳」 山本草太2つのポエタ

15-16年SPナンバーをエキシビで復刻

まさか、衣装まで当時のままだとは思わなかった。

GPシリーズを通して、どこかで聞きたいなとタイミングを図っていた疑問があった。

「なぜエキシビションに『ポエタ』を選んだのか?」

第3戦フランス杯。GP初表彰台となる銀メダルを手にして臨んだエキシビションの演目。それが15-16年シーズンのショートプログラム(SP)で滑っていた「ポエタ」だった。

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。