【山本草太の言葉/八戸国体】達ちゃんのレベルが高くて…一緒に優勝、すごく嬉しい

初の世界選手権代表にきまっている山本草太(22=中京大)は、23年に入って3戦目となる国民体育大会(青森・八戸)を合計234・20点の2位で終えました。ショートプログラム(SP)は後半のトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になるなど82・12点の2位。フリーは2度の転倒があり、152・08点で3位。納得の演技ではありませんでしたが、反省を今後に生かします。都道府県対抗戦では愛知代表として成年男子カテゴリーで、後輩の壷井達也と組んで優勝を飾りました。

フィギュア

〈八戸国体 成年男子シングル:2位 都道府県対抗:優勝〉

国体成年男子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1佐藤駿77.92175.20253.12
2山本草太82.12152.08234.20
3壷井達也70.43157.70228.13
4友野一希82.50137.89220.39
5森口澄士79.39136.76216.15
6吉岡希67.72147.17214.89
7大島光翔64.24142.50206.74
8本田ルーカス剛史71.31133.89204.99

■山本草太 国体フォトコレクション■

成年男子フィギュアスケートの表彰式で賞状を持つ、1位愛知の壷井(中央左)と山本(同右)。左から2位埼玉の大島、佐藤駿、2人おいて3位愛知の友野、織田

成年男子フィギュアスケートの表彰式で賞状を持つ、1位愛知の壷井(中央左)と山本(同右)。左から2位埼玉の大島、佐藤駿、2人おいて3位愛知の友野、織田

「たくさんの友だちが応援。国体ならでは」/SPを終えて

――振り返って

山本 当日の公式練習がなかったり、ちょっと寒さの中での氷の感覚の難しさだったりとか、そういった面でちょっと合わせきるのが難しかったSPだったと思うんですけど、そういう難しい中でも最後やってしまう力っていうのを身につけたいなと思いました。

――(1月中旬の)世界ユニバーシティ冬季大会(ユニバー)の優勝は世界選手権へ大きな収穫になりまししたか

山本 そうですね。数限られた回数しか出られない試合だと思いますし、その中で、(16年の)ユース(五輪)とユニバーと両方タイトルを取れたというのは自分の自信にもつながりますけど、試合を経て、またこれから先につながるようなレベルアップになるような試合の一つにしか過ぎないと思うので、その経験というものを、これから自分のレベルアップにつなげていけたらなと思います。

成年男子フィギュアスケートの表彰式後、この日が現役引退の山隅(中央)と記念撮影する友野(左)と山本

成年男子フィギュアスケートの表彰式後、この日が現役引退の山隅(中央)と記念撮影する友野(左)と山本

――日程はハードですがフリーへ向けて

山本 今季試合数が多い中で、シーズン後半の世界選手権に向けての1つの調整の試合ではあるとは思うんですけど、試合に来てしまうとやっぱり調整というよりはいま全力を出し切りたい、ほんとに100%の力を出し切りたいと。どの試合でも、国体のショートでも思っていたので、すごく悔しいですし、明日に向けて、また全力をぶつけられたらなと思います。

――3回転半の失敗については

山本 体の感覚だったりとか、アクセルにいくまでの軌道でやばいなと一瞬よぎった瞬間にやっぱりその通りに体が動いてしまった。そこで最後に絶対もっていくっていう、そこの最後の力強さが欲しいなと思いました。

――リンクサイドに多くの仲間がいましたね

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。