久々の再会、高橋大輔と浅田真央 カップルでの「再演」に挑んだ2人が伝える奥深さ

シングルスケーターとして世界の頂点を極めた2人がいま。カップル競技に取り組んでいます。浅田真央(32)と高橋大輔(37)。アイスショーと競技会という舞台は異なれど、互いに誰かと滑ることについて、また新たな挑戦をし、フィギュアスケートの神髄を伝えてくれています。この春、久々に対面を果たした2人に聞きました。(敬称略)

フィギュア

シングルで世界を極めた2人。2010年世界選手権でそろって金メダルを獲得、帰国後の会見で笑顔

シングルで世界を極めた2人。2010年世界選手権でそろって金メダルを獲得、帰国後の会見で笑顔

シングル時代の演目「いつかパートナーと、と思ってました」

昨年9月10日に聞いた言葉がある。

「現役の時はパートナーのいるようなストーリーを1人で滑っていました。いつかアイスショーでパートナーと滑りたいと思ってましたので、今回のショーに取り入れました。自分では120%の力を出せました」

総合プロデュースするアイスショー「BEYOND」の初日公演を滋賀県で終えた直後の浅田。キャストの柴田嶺(りょう)と組んでペア種目に初挑戦していた。全国を回る新たなショーの1つの目玉であると同時に、演出的な意図よりも、自身の探求心が根っこにあると感じた。

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。