【150秒の青春】梅花高 ジャパンカップ、高校選手権で準V~日本一へ華麗に咲く花

目指す頂がある。チアリーディングの全日本高等学校選手権大会(1月27~28日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。1、2年生中心で挑んだ梅花高校「RAIDERS」は、自由演技競技ディビジョン1で準優勝した。大会を制したのは同じ大阪の箕面自由学園。半年後のジャパンカップ日本選手権へ-。女王に追いつき、追い越す夏にする。(敬称略)

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〈全日本高等学校選手権大会 連載3〉

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☆興南高校 沖縄初の決勝進出!(2月23日掲載予定)

 3月も毎週、チアの話題を紹介します。

追い続ける背中
夏までに必ず!

2024年1月28日、自由演技競技ディビジョン1で準優勝した梅花高のメンバー(撮影・江口和貴)

2024年1月28日、自由演技競技ディビジョン1で準優勝した梅花高のメンバー(撮影・江口和貴)

手を伸ばせば、指先がかすめるところにあった。

もう少し。

あと1歩-。

努力を重ねてきた先に、その背中はくっきりと見える。

何年も、何年も。

そうやって日本一を追い続けてきた。

その頂を、つかみ取ったことがある。

たたき上げの精神と反骨心。

うまくかみ合ったのが、2010年と2019年のジャパンカップだった。

自由演技競技ディビジョン1を制すること過去2度。

そして、この冬もその壁を越えようと果敢に挑んだ。

強く、美しく―。それが梅花の目指す道

強く、美しく―。それが梅花の目指す道

結果は準優勝。

頂までの差は35点。

決して小さな差ではない。

それでも、確かな感触があった。

1、2年生だけで臨んだ大会。

届かなかったが、この選手たちには伸びしろがある。

半年後-。夏のジャパンカップ。

そこで夢をかなえたい。

大阪が冷え込んだ2月上旬、梅花高校を訪ねた。

同じ豊中市にある箕面自由学園までは、距離にして2・5キロほど。

追う背中は、すぐそこにある。

選手が抱く決意。明確な目標を追い続けている梅花高校チアリーディング部「RAIDERS」に迫る。

【全日本高校選手権大会】

〈自由演技競技ディビジョン1決勝 上位成績〉

1 箕面自由学園(272・0)

梅花高(237・0)

3 目白研心(228・0)

4 如水館(224・5)

5 東京高(207・5)

6位千葉明徳、7位愛工大名電、8位大産大付、9位横浜女学院高、10位広尾学園

ディビジョン2で3位になった梅花高A

ディビジョン2で3位になった梅花高A

〈自由演技競技ディビジョン2 上位成績〉

1位箕面自由学園A、2位目白研心A、3位梅花A、4位目白研心B、5位箕面自由学園B、6位東京高A、7位千葉明徳、8位如水館、9位梅花B、10位横浜女学院

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。