【宇都宮ブレックス〈57〉】初の「U22枠」選手・石川裕大インタビュー(上)

今シーズン、宇都宮ブレックスにフレッシュな10代が加わりました。バリバリの「宮っ子」(生まれも育ちも宇都宮)で、ブレックスのスクールとユースチームに所属していた石川裕大選手(19)です。チーム初の「U22枠」契約選手となった石川選手ですが、決して陽の当たる道ばかりを歩んできたわけではありません。バスケットボールにどう向き合い、ここまでどう歩んできたのか。人気、実力とも屈指のチームに加わり、今、何を感じ、考えているのか。そして自らの将来をどう描いているのか。たっぷり伺いました。2回連載でお届けします。

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【次回予定〈58〉初の「U22枠」選手・石川裕大インタビュー(下)】

◆石川裕大(いしかわ・ゆうだい) 2004年11月24日生まれ、宇都宮市出身。2013年から2017年までブレックスのスクールに所属し、2017年から2019年はブレックスU15でプレー。2018年と2019年にはB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPで優勝した。帝京高校に進学し、3年間の最高位は都ベスト8。卒業後に渡米し、コンバイン・アカデミーを経て、2024年7月にブレックスの練習生となり、同年9月に「U22枠」選手契約を交わしてプロとなった。176センチ、75キロ。ポジションはポイントガード。

◆「U22枠」 2023-24シーズンから新設された選手登録制度。自クラブのユース在籍歴が3カ月以上の高卒1~2年目年代の選手が対象となる。石川の他にはレバンガ北海道の内藤耀悠、サンロッカーズ渋谷の大森康瑛が今シーズンから同枠で選手登録されている。

B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018で優勝したブレックスU15。前列最左が石川裕大選手=©B.LEAGUE

B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018で優勝したブレックスU15。前列最左が石川裕大選手=©B.LEAGUE

シュートの「先生」はステフィン・カリー

―宇都宮のご出身です

生まれも育ちも宇都宮です。西原町です。

―バスケをはじめたのは

ちゃんと始めたのは小学校ですが、兄の影響で幼稚園からボールをついたりしていました。

―お兄さんとは歳はいくつ違うのですか

6歳離れています。僕が小学校に上がるときにはもう卒業していました。ですから、小、中とすべてかぶってはいないです。

―それだけ歳が離れていたら体格差があるので、一緒にバスケをやったら大変だったでしょう

最初のころはだいぶ、しごかれました。でも僕が小学校4年生から試合に出始めて、全国2位になった最終学年の頃には競えるようになりました。中学校では(1対1で)勝てるようになっていました。

―お兄さんもずっとバスケを続けていたのですか

はい、高校は文星(文星芸術大学附属=宇都宮市)に行って、大学でも4年生までプレーしていました。

―お兄さんに勝つために必死にバスケに取り組んだのですか

というよりは、NBAが大好きでした。最初に憧れたのがカイリー・アービングで、彼のプレーを真似たりして、そういうのが結構大きかったと思います。ひたすら真似していました。

―他に真似した選手はいますか

ステフィン・カリーと、最近意識しているのがトレイ・ヤング。カリーとは実際に会った事があります。中学校1年生の時にブレックスのユースに所属していたのですが、来日していたカリーがあるイベントに来て、僕も参加していました。実際にプレーしているところを見て、ああ、こんなに違うのか思って。

ブレックスU15時代の石川裕大選手=© TOCHIGI BREX INC.

ブレックスU15時代の石川裕大選手=© TOCHIGI BREX INC.

2019年の来日イベントで高校生たちにシュートの手本を見せるステフィン・カリー

2019年の来日イベントで高校生たちにシュートの手本を見せるステフィン・カリー

◆ステフィン・カリー 1988年3月14日、米オハイオ州アクロン生まれ、ノースカロライナ州シャーロット出身。2009年ドラフト1巡目(全体7位)でゴールデンステート・ウォリアーズに入団し、14-15年シーズンから2季連続でMVP獲得。15-16年シーズンは得点王やスティール王などのタイトルを手にし、史上初めて満票でMVPに選出された。3Pシュートの名手で、2021年12月に歴代最多通算2973本のレイ・アレン(セルティックスなど)を抜き、史上1位に浮上。現在も記録を更新中だ。身長は188センチ。

―何が違ったのですか?

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。