【異端監督の組織論/4】J1町田・黒田剛とは何者か 記者目線で描くその実像

FC町田ゼルビアを率いる監督、黒田剛(54)の組織マネジメントを3回に渡り紹介しました。最終4回目は、昨シーズンを通して取材した筆者が「編集後記」として、異端のリーダーを記者目線から描きます。(敬称略)

サッカー

 
 
24年12月14日ファンフェスタでの一幕。フットダーツで藤尾(左)がチームメートから渡されたペットボトルの水をボールにかけようとしたが、黒田はそれを制止した

24年12月14日ファンフェスタでの一幕。フットダーツで藤尾(左)がチームメートから渡されたペットボトルの水をボールにかけようとしたが、黒田はそれを制止した

一般観戦者に混じり極秘視察の行動力

黒田はなぜ勝てるのか?

この問いに対して、ある行動を思い出す。

昨年6月19日、横浜市のニッパツ三ツ沢競技場で横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島のナイトゲームがあった。

その試合前、私は会場の外で多くのファンが入場門へ向かっている光景をぼんやり眺めていた。そこで、ある男性の姿が目に留まった。目深に帽子をかぶり、視線を落として歩いてくる。そして目の前を通り過ぎていく際、見覚えるのある横顔が重なった。

「あれっ? 黒田監督に似ている」

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スポーツ

佐藤隆志Takashi Sato

Tokushima

1968年(昭43)生まれ、徳島県出身。91年入社。
希望したスポーツ部に在籍し、2010年サッカーW杯南アフリカ大会、12年ロンドン五輪など取材。デスクを経て現場に戻り、再び大好きなサッカーを取材、執筆しています。
少年時代に読売クラブのジョージ与那城のプレーに魅了され、同じくヒゲをはやしたバルデラマ(コロンビア)のトリッキーなプレーにハートをわしづかみにされる。フリット(オランダ)は憧れの偉人。好きすぎて入社後に髪型をまねたところ「ドレッド」と呼ばれたのは懐かしい思い出です。
Xのアカウント名は、佐藤隆志@サカバカ日誌
Xのユーザー名は、@satooooota