ボートレース選手会長崎支部が、長崎・佐世保市の九十九島水族館「海きらら」に、使用済みのケブラーズボンを寄贈した。

ケブラーで保護されたおもちゃで遊ぶイルカ(外部提供)
ケブラーで保護されたおもちゃで遊ぶイルカ(外部提供)

使い道は、イルカが練習用などで使うボールなどのおもちゃを保護するため。イルカは、かむ力が強く、硬いバスケットボールでも簡単に壊してしまう。また、壊れたボールなどの破片をのみ込んだりなどすると、けがをする恐れがある。そのため、いろんな素材で保護をしている。その点、ケブラー素材はうってつけ。高強度で高速回転するプロペラから体を守るため防刃性にも優れている。イルカが、かんだり、振り回しても壊れにくいそうだ。

ケブラーズボンは使用できる期間が1年未満。特殊な素材とあって2万円以上と高価だが、短い期間で取り換えが必要な消耗品でもある。使い終わったものは捨てるしかない。それが、こんな再利用の道があったとは意外だった。

練習用なのでお客さんの目に触れることは少ないだろうが、ボートレーサーが使ったもので腕を磨いたイルカたちを見たくなる。また、全国に水族館はあるし、必要としているところはまだありそう。この取り組みが広がればと思う。