女子選手に「ボートレースの魅力は?」と聞くと「男女が対等に戦えるところ」と言われることが多い。11月丸亀周年で平高奈菜、平山智加、守屋美穂の3人がその言葉を体現。出場した女子3人とも予選突破を決めて、旋風を起こした。

平高奈菜(21年11月18日撮影)
平高奈菜(21年11月18日撮影)

平高奈菜は優出2着と大活躍した。前検で「ドリームに選ばれるなんて恐縮です。久しぶりの周年なんでターンスピードのレベルの高さについていけるか、心配です」と話したが、そんな不安を一蹴する活躍。特に、準優でイン北村征嗣を差したテクニックは、男子顔負けだった。


平山智加(21年11月27日撮影)
平山智加(21年11月27日撮影)

平山智加は地元の利を生かして、ペラ調整能力の高さを発揮。強豪男子選手を次々と打ち負かす姿は爽快だった。「今をときめく2人(平高奈菜、守屋美穂)についていけるように」と謙虚に話したが、見事に結果を出した。13年1月尼崎周年で優勝している実績はだてじゃない。


守屋美穂(21年11月22日撮影)
守屋美穂(21年11月22日撮影)

守屋美穂は節一パワーを引き出し、調整能力の高さをあらためて証明。「これだけ出ているのに、18番目で予選突破は情けない。自分の腕は、まだまだです」と喜ぶどころか、唇をかみしめた姿は印象的だった。

まだSGを制した女子選手はいない。だが、強豪女子選手は男子相手だと一層、士気が高まると感じた。平高、平山、守屋の充実ぶりと、3人の男子に負けたくないという熱い気持ちを実感し、その偉業も遠くない未来に達成するかもしれないと期待してしまう。