昨年12月に浜名湖で行われたヴィーナスシリーズは、坂野さくらがデビュー初の予選突破を決めた。帰宅後に師匠の今井美亜からサプライズなクリスマスプレゼントが待っていた。「メリークリスマス、さくら 初の準優進出おめでとう。次は優出だね! また一緒に頑張ろうね」。画用紙いっぱいに書かれたカードに胸がいっぱいになった。
坂野は憧れだった今井に自ら頼み込んで弟子になった。その今井は、19年のクイーンズクライマックスを制覇して女子ボート界の頂点に立った後は、スタート事故の多発もあり低迷が続いていた。「本当の力が付いてないのに勢いで勝ってしまった。スタートもエンジン出しも自分の課題が一気に表に出てしまった。それを克服しようと焦って…。いろんな悪循環が重なった」と振り返る。
そんな時期に持った弟子に「指導する立場になって、これまでの自分のレースや調整方法をより深く考えられるようになった。さくらには教えるというより教えられてる」と感謝する。坂野も「師匠が苦しんでる姿を見て、自分がもっと頑張らないと、という気持ちになった」と応えた。
今井は「結果が出てたあの時の自分に戻るんじゃないんです。弟子と一緒に成長して超えたい」。豪快な攻めでファンを魅了した今井が、弟子と二人三脚で再び頂点を目指す戦いに23年は期待したい。























