もしも空手が五輪正式種目なら、金メダリストだったかもしれない-。女子ボートレーサーを紹介する「ビューティフル・ボートレース」は、08年に空手世界チャンピオンに輝いた藤原菜希(29=東京)をピックアップ。舞台が畳の上から水上に変わっても、攻めのこだわりは不変。パワフルな「ナッキー」の素顔に迫る。

- 水上でも攻めの姿勢を貫く藤原菜希
-空手はいつから
藤原菜希 7歳ぐらいです。お兄ちゃん2人が道場に行ってたので通うようになりました。中1までサッカーもやってた。攻めるのが好きなのでFW。
-空手の実績がすごい。早い時期から強かった
藤原 そうですね。兄も強かったですけど途中で辞めたので、ヘタレですね、ハハハ。中学で全国3連覇? そうですね。高校は2年春、3年夏で優勝したかな? 全日本を初めて取ったのは高3です。全日本は、大阪から大正大学(東京)に入って1年で3位、2年でまた取って、3年で3位。4年で世界(選手権08年東京大会・組手53キロ以下)を取って、最後の全日本はまた3位だったと思う。
-得意技は
藤原 突き技、カウンターみたいなやつ。人に言われるのが好きじゃないので、男子の試合やDVDを見て、自分に合ったスタイルを研究しました。どのタイミングだと相手が嫌がるかとか。心理的なこともずっと考えてました。
-『偉才童子』というDVDも出ている
藤原 確かJKFanというところから。気付いたらできてました(笑い)

- 08年7月、同年11月に世界チャンピオンに輝く前の世界学生空手道選手権大会にて
-なぜボートレーサーに
藤原 大学のころ、高校の後輩が試験を受けてたんです。でも年齢制限があって。それが変わって特別枠もあると聞いて「行け」ってことかなと。最後の全日本が終わって受けました。
-訓練は
藤原 訓練は苦しくないし、怒られるのも分かってるからいいけど、生活が縛られるのが嫌でした。
-恋愛でも?
藤原 束縛は嫌ですね~
-男性の好みは
藤原 特にないです。とにかくナヨナヨしてなければいいです(笑い)。結婚願望も全然ない。とりあえず稼ぎたい。
-プライベートは
藤原 自由にしてる感じです。基本、仕事の人は仕事場で会うから外で会わない。最近はパチスロですかね。漫画の『ワンピース』、『進撃の巨人』も好き。あとは大学時代の友達とかと自由にって感じで。
-「ナッキー」のあだ名はいつから
藤原 子供のころからずっと。お母さんが『生徒諸君!』という漫画から付けたんです。主人公が頭良く、スポーツ万能で人気者。そうなってほしいと。漫画は尚子なんですけど、ナッキーと呼ばれるように、「なつき」にしたみたい。

- 母、兄家族、叔母らと京都・宇津狭公園キャンプにて(選手提供)
-ボートの話に戻ると、空手の経験はボートに生かされているか
藤原 あまり…。自分の体を動かすのと、ボートを思うように動かすのは違います。持ち味はスタートですかね。攻めて、まくりで勝つのが理想です。
-レース、レーサーの魅力は
藤原 コーナーのスピード感と音がいい。男子に勝てたり、強い人に勝てると自信にもなる。頑張っただけ収入になるし、面白いし、最高の職業だと思う。
(次回は10月14日更新予定)
◆藤原菜希(ふじわら・なつき)1986年(昭61)4月20日、大阪府高石市生まれ。スポーツ実績での特別枠で、107期生として10年11月の平和島でデビュー。11年8月の多摩川で初勝利、15年3月の常滑で初優出。現在B1級。昨年の獲得賞金は547万5000円、今年は717万円(6日終了時点)。157センチ、47キロ、血液型A。





















