女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は西岡成美(24=徳島)を紹介します。現役の女子大生レーサーとして18年11月にデビュー、今年8月の宮島ヴィーナスシリーズで初の準優進出を果たすなど、現在飛躍中の元気娘です。


西岡成美
西岡成美

-ボートレーサーになろうと思ったきっかけは

西岡成美(以下西岡) 姉(西岡育未=116期)の影響で高校時代にも養成所への入所試験を受けたのですが、大学に進学するつもりだったので対策もしていなくて、落ちました。ただ、大学(高知県立大文化学部)3年で進路を考えた時、頑張れば評価される、収入もいい仕事だなと思いました。姉のレースを見て魅力を感じていたし、握力とか真剣に試験対策をして受験し、合格しました。


姉の西岡育未(右)と一緒に(本人提供)
姉の西岡育未(右)と一緒に(本人提供)

-中学、高校時代のスポーツ経験は

西岡 中学時代はバスケットボール部、高校(徳島県立脇町高)はソフトボール部で、県で3位になりました。

-大学は休学という形をとりましたが

西岡 ボートレーサー養成所に入った3年の秋から1年間休学しました。卒業に必要な単位はほとんど取っていたし、デビューしてから復学し、1年半はレースに出ながら大学にも通って、今年3月に卒業しました。

-ボートレーサー養成所での思い出は

西岡 ある程度順調に過ごせたと思うのですが、例年、全員が卒業できているわけではないでしょ。試験とかでどんどんふるいにかけられるし、いつ自分が落とされるかと思い、怖かったです。でも、充実した1年間でした。


姉の西岡育未(右)と一緒に(本人提供)
姉の西岡育未(右)と一緒に(本人提供)

-オフの過ごし方は

西岡 実家にいる犬と遊ぶのが楽しいです。2歳のメス、コーギー犬でマロンっていう名前なんですが、かわいいですよ。旅行も好きです。最近はコロナの影響で行っていませんが、大学2年の時、セブ島に1カ月、語学留学しました。島が好きで沖縄の竹富島とかも行きました。

-師匠、同期や先輩で仲のいい選手は

西岡 師匠はいませんが、菅章哉さん(徳島)にはお世話になっています。同期はみんな仲がいいですよ。上田紗奈さんの誕生日会で集まったり、スキー場へ行ったり、明石海峡大橋にも行きました。


同期と訪れた岐阜県のスキー場で(手前左から西岡、中村駿平、中列左から木下雄介、佐々木大河、後列左から前田滉、前原大道= 本人提供)
同期と訪れた岐阜県のスキー場で(手前左から西岡、中村駿平、中列左から木下雄介、佐々木大河、後列左から前田滉、前原大道= 本人提供)

-今後の目標は

西岡 予選突破は果たせたので、次は優勝戦に乗って優勝したい。将来はレディースチャンピオンを取りたいです。

-最後に、ボートレースの魅力を

西岡 頑張れば、例えばスタートを決めたり、展開を突いたりすれば、B級の選手でもA1級の選手に勝つことができるという点ですね。男子選手にも勝つことができるし。そういった魅力あるレースをしていきたいです。

※次回は11月10日更新予定

◆西岡成美(にしおか・なるみ)1996年(平8)4月21日、徳島県生まれ。123期生として、高知県立大在学中の18年11月に鳴門でデビュー。20年2月のびわこで初勝利。今年の獲得賞金は861万8000円(10月12日現在)。158センチ、45キロ。血液型B。