みなさま、こんにちは。先日のSGボートレースダービーで優勝することができました。当日の観客席はファンの方で埋め尽くされるほどの方が来場し、温かい声援を送ってくれました。レースを楽しんで頂き、本当に感謝でいっぱいです。

今回の優勝戦は、過去のどのレースよりも特別な緊張感に包まれました。僕をレーサー、1人の大人として大きく育ててくれた師匠の江口晃生さんが、現地で見守ってくれていたからでした。師匠のレースに対する心の強さを見てきた僕は、やっぱり“師匠に優勝を見せたい”、そんな思いもありました。優勝後、ピットに戻ったときの喜んでくれている顔を見たら思わず抱きついてしまいました。「強かったな!」と言われて抱きしめてもらったときに涙が出てしまったのは、ここだけの秘密です。(ボートレーサー)

師匠・江口晃生(右)の前で初めてSGを勝った毒島誠
師匠・江口晃生(右)の前で初めてSGを勝った毒島誠

毒島選手が師匠の前でSG、G1を勝ったのは「初めて」とのこと。「人として強くなった」と褒めた江口選手の言葉もあらためて紹介します。

江口 デビュー戦の1Mでしぶきが上がったとき、逆ハンドル(事故防止)を切ったんだよ。周りが見えてた。視野が広いなと。これはいきなり、なかなかできないよ。「この子は稼ぐかも」と思ったのを覚えてる。ターンもよりうまくなってるし、言い方は悪いけど乗せると強いよね(笑い)。今後の願い? もう、おれはそんなこと言えない。今日、明日辞めなきゃいけないか、5年粘れるか分からない世界。SGとか一般戦とか関係なく、自分が1着を取れると思うスタイルで1走1走を走っていくだけだよ。