イン屋と聞けば、男子選手なら西島義則、江口晃生、今村暢孝、西田靖…と考えただけでも個性派が多数出てくる。しかし、女子選手となると少なく、引退した鵜飼菜穂子さんを思い出すくらいだ。
そんな中、令和の時代に女子選手からイン屋が誕生した。彼女の名前は池田奈津美(29=福岡)。
イン主張を始めたきっかけについて「目標なく乗っていた(時期もあり)、変化が欲しいと思いました」と話す。本格的にスタートするにあたり、前付けで有名な師匠・村上純には相談したという。「正々堂々と行きなさい。勝ち方にこだわりなさい」と助言を受け、イン屋へと転身。「前付けに行くようになって、レースに乗っているとすごく楽しくなりましたね」と、今ではモチベーションアップにつながっているという。
「(エンジンが)出ていない時も行くし、行き続けないと(コースを)譲っていただいた選手に失礼です」と選手道としての礼儀を決して忘れてはいない。「ここまでいくなら気持ちいい、と言われる前付けをしないといけないです」。認めてもらうための姿勢に、一切の妥協がない。
ファンの間では「鵜飼さん以来、女子選手でイン屋が出た」と言われており、注目が集まっている。いつしか鵜飼さんのように、異名が付く日が来るかもしれない。【前原一樹】























