ファンの皆さま

明けましておめでとうございます。謹んで新春のおよろこびを申し上げます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

2020年が始まりました。今回の「敢闘門」では、ガールズから皆さまへの年賀状をお届けします。

筋力を取り戻す加瀬加奈子は「筋」賀新年と記す
筋力を取り戻す加瀬加奈子は「筋」賀新年と記す
加瀬加奈子は企画の内容を聞いてわずか2分ほどで描いた
加瀬加奈子は企画の内容を聞いてわずか2分ほどで描いた

いの一番にお届けするのは、ガールズケイリン創生期からリードする加瀬加奈子(39=新潟)の年賀状。1期生として12年7月にデビューして8年目。「男道」と称した先行勝負で魅了し、昨年2月には長女の米(まい)ちゃんが誕生すると、11月向日町で出産したガールズ初の優勝を飾った。「向日町はたまたま逃げ切れた。家で待っている人がいるから、無事にゴールすることも大事。無事に走るためには、誰も仕掛けていなければ自分がいく。それで先行になるときもある。何が何でも先行って気持ちはない」。昨年12月松戸は逃げ切り連発で決勝進出と、少しずつ力が戻ってきた。そんな折、年賀状に選んだ言葉は「筋賀新年」。そして干支(えと)のねずみにちなんで「チュー」と付け加えた。

高木真備は「まきびーむさく裂」と力走を誓う
高木真備は「まきびーむさく裂」と力走を誓う

高木真備(25=東京)は巻き返しへの思いを年賀状にしたためた。19年はケガなどから不振が長引き、それまで3年連続で出場したガールズグランプリ(GGP)に挑めなかった。「20年は“まきびーむ”をさく裂します。力を出し切る。体はすっかり良くなった。今まではグランプリで負けた悔しさを感じたが、19年はレースを見るだけで本当に悔しかった。あのレースは注目度が違う。頑張って戻りたい。平塚だし」。今年のガールズGPは、ときおり練習で訪れる平塚バンクが舞台。今日1日の取手予1・7Rは、さっそく気合で逃げ切った。

112期コンビ・加藤恵(左)と小林彩乃もお届け。加藤がきょう誕生日の小林の分もデザインした
112期コンビ・加藤恵(左)と小林彩乃もお届け。加藤がきょう誕生日の小林の分もデザインした

同じく取手では、112期2人が張り切っている。加藤恵(34=青森)は今年の目標は明快。「年間賞金1000万円超え。それには常に、どんなレースでも確定板に載りたい」。ガールズレーサー賞金上位を目指すにあたり、具体的な目標設定だ。

小林彩乃(22=群馬)は今日1日が誕生日。「1月1日で両親には、誕生日祝いとお年玉をごちゃ混ぜにされたことが(笑い)。今日は6着。実は去年も岸和田で正月開催を走り、6着スタートから3着、そして準優勝。調子がいいし、またそうなるよう頑張る」。2人は加藤が作画した年賀状を持ち、にっこりとほほ笑んだ。

1996年(平8)生まれの出口倫子は年女となる20年に飛躍を誓う。後ろは同期の鈴木樹里
1996年(平8)生まれの出口倫子は年女となる20年に飛躍を誓う。後ろは同期の鈴木樹里

干支(えと)にちなみ、子(ね)年の1996年(平8)に生まれた出口倫子(23=長崎)にもお願いした。昨年7月デビュー。その初戦の青森2日目に落車したが、最終日も気丈に戦ったど根性ルーキーは「今年の目標は、まずは初勝利。『がんばらんば』は長崎弁。頑張るぞの意味です」と力を込めた。五島市の街道で海風に負けまいと鍛え抜く。そろそろ、その成果が出ることを願いたい。

【野島成浩】