センプル軍団に待望のタイトルホルダーが誕生した。優勝戦は加藤翔馬(29=兵庫)がイン逃げに成功。今年2度目、尼崎でも2度目、通算6度目、G1は初優出初Vを成し遂げた。節一だった山田康二(38=佐賀)は1歩及ばず2着。3着には黒井達矢(37=埼玉)が入線した。
インからコンマ07の踏み込みから、難なく押し切った。相棒の39号機は序盤から好みのレース足で「大先輩の泉(具巳)さんが仕上げてくれていたので、そこからの調整しかしていませんし、同期や先輩方からアドバイスを頂いていい調整ができました」と、仕上がりは万全だった。
ゴールの瞬間は静かで実直な男が意外にもガッツポーズを見せた。「この仕上がりでなければ、落ち着いてレースできなかった。120点をあげたい。このレースにかける思いが強く、力を出し切ったのでやりました」。その表情は晴れやかだった。
デビュー初V(16年12月本社杯)も尼崎。当時「師匠の白石健(引退)さんと一緒に記念を走りたい」と話したが、念願はかなわなかったものの、ズボンを見ると登録番号3903の数字が入った師匠のもの。一緒に走り切った悲願のVに思わず目に涙を浮かべて、言葉を詰まらせる場面もあった。「今は応援してくれています。白石さんありがとうございました」。実は白石さんは14日が誕生日。「いいプレゼントになって良かったです」と、笑顔を見せていた。
今後の目標は「グレードレースに限らず、1走1走迫力のあるレースを魅せられるように、もっとスピードを身につけて、上の舞台で活躍したいです」と、きっぱり。サクセスストーリーは次のステップへ続く。





















