ガールズケイリン10周年目にして、ようやく小田原でもガールズ開催が行われる。これまでは男子選手と分けた控室の確保が難しく、開催が行われていなかった。

練習部屋だった離れがガールズ控え室用にリフォームされた
練習部屋だった離れがガールズ控え室用にリフォームされた

地元選手の練習部屋だった離れをリフォームしたことで、施設面での課題をクリア。新しい控室は、真新しい畳のにおいが気持ちいい。

班長の佐藤亜貴子が一番乗りで現地入り
班長の佐藤亜貴子が一番乗りで現地入り

競輪場への一番乗りは、まとめ役を任された佐藤亜貴子(39=神奈川)だった。「今回、班長なんですよ。小田原は練習にも入っているし、そのアドバンテージを生かせるように頑張ります」と地元場が増えてうれしそうだ。

地元エースの尾崎睦にはVへの期待がかかる
地元エースの尾崎睦にはVへの期待がかかる

地元優勝が期待されるエースの尾崎睦(36=神奈川)には、「高木真備の追加が決まった時は歯ぎしりした?」と、意地悪な質問を投げかけた。怒られるかと思ったが、「もちろんしましたよ」といたずらっぽい笑顔で返してくれた。笑顔の奥にやる気を十分に感じ取りましたよ。

高木真備は地元勢にとって招かれざる客だ
高木真備は地元勢にとって招かれざる客だ

招かれざる客となった高木真備(27=東京)は、こちらがカメラを向けると、この表情。「また私を悪役にしようとしてるでしょ。あおらないで下さいよ」と察しがいい。現在、6連勝中と絶好調。地元勢の前に立ちはだかる大きな壁となるだろう。

地元のアイドル高木佑真は復調のきっかけをつかみたい
地元のアイドル高木佑真は復調のきっかけをつかみたい

殺伐とした雰囲気をかき消してくれたのが、地元のアイドル高木佑真(22=神奈川)だった。「最近、バックが取れていなくて~。練習の調子が悪かったから、レースで自信を持って仕掛けられなかったんです~。今回はメンバーがいいので~、ここで主導権を取れば自信になりますよね~」。のんびりしたトーンだが、きっと気合は入っているはずだ。

小田原のあまり広くない検車場にガールズ選手が動き回る光景は新鮮だった。歴史的? は少々大げさだが、10日からのレースが実に楽しみだ。【松井律】