千葉トリオ3番手を回った和田健太郎(38=千葉)が昨年6月の函館以来、2度目のG3優勝を飾った。根田空史が逃げて番手の中村浩士が平原康多をブロック。内を締めた和田は両者の間を伸びて、「みんながやることをやって勝った。うれしい」と顔をくしゃくしゃにした。

千葉勢の結束力を見せつけた。根田、中村とともにG1寬仁親王牌から中2日の転戦でも集中力を研ぎ澄ませた。迷いなく逃げた根田に続いた中村は、まくってきた平原をタイヤが接触するほどのけん制で止めた。その2人の後ろで力を温存して優勝した和田は「千葉、南関の連係で勝てた。今後もG1でもF1でも1戦1戦を頑張る」と、謙虚な姿勢を崩さなかった。

自在戦や追い込みで南関を盛り上げてきた奮闘を仲間が認めるからこそ、決勝はチャンスが巡ってきた。「ワンチーム」を体現した千葉軍団の主力としてこれからも全力疾走する。【野島成浩】