前検日のバンク練習を終えて戻って来た選手の中で、背中にひときわ目立つ「カープ坊や」を発見した。広島競輪のレーサースーツなのだが、着ている選手は新潟の渋川聡士(40)。もう30年近いコイ党だという。

 「ちょうど津田恒美やランスの時代からファンになった。ランスほど打率が低くてホームラン王になる選手なんて、もう現れないだろうね」。レースで乗る自転車のフレームも赤。予選2Rは先行ラインの出方を見極めつつ、ゴール前は「ドドドォ~!!!」と勝利に迫ってくるはずだ。