準決6Rの結果を確認し、奥出健士郎(29=福井)は、ホッとした表情を見せた。同県の小森貴大が、2着ながらも決勝へ勝ち上がってきたからだ。「直線は頑張れ、頑張れ、と見ていた。それでも最後に踏み直せるのは小森の強さ」と同県の後輩をたたえた。前検日から「3日間小森君の番手で」と冗談っぽく、目は本気で訴えていた奥出。決勝は、2日目に連係した樋口有樹郎も3番手を固め、ラインは近畿トリオが一番強固。番手の仕事を果たし、ラインで上位独占を狙う。