北津留翼(37=福岡)が13年3月当地以来、約9年半ぶりに出場したミッドナイト競輪を制した。

レースは前受けから突っ張った北日本勢を相手に打鐘3角からカマシ先行。後ろに北日本勢に入られるピンチを力でしのいだ。「あそこが唯一のチャンス。嵯峨(昇喜郎)君の前に立たないと(勝つ確率は)0%だと思っていた」。内に詰まった準決とはうって変わって、決勝は狙い通りの組み立てで勝った。

今シリーズは協賛社であるウィンチケットからゴールドバー400グラムが副賞として贈呈される。時価総額で約340万円の副賞を受け取った北津留は「金なんて触ったことも見たこともない。縁がなかったので怖いですね…。知ってたら(まくりに)構えていたかも(笑い)」と、ほくほく顔で競輪場を後にした。