119期の辺見祐太(27=新潟)が22年7月弥彦以来、1年8カ月ぶりの復帰戦を迎える。

本格デビューから7カ月でA級2班に特昇。その後3カ月が過ぎ、A級1、2班戦でも決勝に上がり始めた頃に悲劇が襲った。

22年7月12日、地元弥彦でのA級準決勝。4番手からまくったがバックでさばかれ、バランスを崩したところに追走選手が突っ込み、辺見はフェンスに激突。右肩甲骨骨折、肋骨(ろっこつ)骨折、右血気胸、腰椎骨骨折の大けがとなった。

「まだ、けがの後遺症はあります。タイムでいったら6~7割くらい。椎間板を切除して人工骨を入れ、1本曲がらない骨があります」と現状を明かした。

「昨年11月までは、引退を考えていました。でも、やるだけやってみようと自転車に乗りました」。練習を再開して5カ月が過ぎた。

この日の検車場では「今日は意外に落ち着いていました。今、弥彦のバンクが使えない。バンク練習ができていないのが不安」と言う。

「今は一から頑張りたい」と復帰初戦に気持ちは前向きだ。チャレンジ予選1Rは戸惑いながらも、持てる力をペダルに伝える。