稲垣裕之が今年初Vへ駆ける。準決は最終ホーム4番手から仕掛けた目標の中井俊亮が不発となるや「優秀の反省もあったので早めに踏ませてもらった」と最終バック中団から好スパートを決めてシリーズ2勝目。

 今年は1月立川G3からG1、2戦も含め、グレードレース7シリーズをすべて決勝進出。「ラインのおかげ。先行できる練習はしているが、人の後ろを回るのは競走でしか勉強できない」。稲垣らしく、あくまで謙虚だが、安定感は別格だ。細切れ戦の決勝は椎木尾拓哉を連れ、自力勝負で決着つける。