G1「第68回・高松宮記念杯」が15~18日、岸和田競輪場で行われる。

◆高松宮記念杯メモ

 G1の中では日本選手権(創設1949年)に次いで長い歴史を誇る。初日から準決までの番組は、選手を登録地により東(北日本、関東、南関東)西(中部、近畿、中国、四国、九州)に分けて編成。準決を「東王座戦」「西王座戦」の2個レースとするなど、他のビッグレースと差別化されてきた。

 この勝ち上がり形式は2001年を最後にいったん廃止されたが、今回16年ぶりに復活する。

 時代を築いたレーサーたちが覇者として名を連ねる中、「ミスター競輪」こと中野浩一は優勝していない。当時開催されていた他のG1(日本選手権、オールスター、競輪祭、全日本選抜)で合計11勝を挙げ、第1回のKEIRINグランプリも制したスーパースターでありながら、このタイトルだけは獲得できなかった。決勝進出10回で、成績は2着2回、3着2回、4着4回、落車、失格。グランドスラムを懸け、引退レースとして臨んだ92年(滝沢正光の2着)は、屈指の名勝負として語り継がれている。

 ▼創設 1950年。山本清治が初代王者に輝いた。大会名は97年まで「高松宮杯」、98年から「高松宮記念杯」。今年で第68回。

 ▼開催地 2010年まで滋賀・びわこ競輪場で行われたが、その廃止を受けて11年から持ち回りとなった。今年の岸和田は2年ぶり3回目の開催。

 ▼日程 1998年まで6日制、99年から4日制で行われている。

 ▼優勝賞金 昨年は2890万円。

 ▼優勝回数 最多は滝沢正光の5回(85、86、87、89、92年)。次いで3回が山本清治(50、51、59年)中井光雄(54、55、56年)、2回が高原永伍(63、69年)荒木実(74、76年)高木隆弘(98、01年)小嶋敬二(03、07年)ら8人。

 ▼連続優勝 最多は3連覇で、中井光雄(54~56年)滝沢正光(85~87年)が達成。2連覇は山本清治(50、51年)笹田伸二(61、62年)神山雄一郎(94、95年)吉岡稔真(96、97年)平原康多(09、10年)。