G1「第70回・高松宮記念杯」が13~16日、岸和田競輪場で行われる。

◆高松宮記念杯アラカルト

G1の中では創設1949年の日本選手権に次いで長い歴史を誇る。初日から準決までの番組は、選手を登録地により東(北日本、関東、南関東)西(中部、近畿、中国、四国、九州)に分けて編成。他のビッグレースと差別化されている。

この勝ち上がり形式は2001年の大会を終えてから1度は廃止されたが、17年に復活した。

時代を築いたレーサーたちが覇者として名を連ねる中、「ミスター競輪」こと中野浩一は優勝していない。当時開催されていた他のG1(日本選手権、オールスター、競輪祭、全日本選抜)で合計11Vを挙げ、第1回のKEIRINグランプリも制したスーパースターでありながら、このタイトルだけは獲得できなかった。決勝進出10回で、成績は2着2回、3着2回、4着4回、落車、失格。グランドスラムを懸け、引退レースとして臨んだ1992年(滝沢正光の2着)は、屈指の名勝負として語り継がれている。

▼創設 1950年。山本清治が初代王者に輝いた。大会名は97年まで「高松宮杯」、98年から「高松宮記念杯」。

▼開催地 2010年まで滋賀・びわこ競輪場で行われたが、その廃止を受けて11年から持ち回りとなった。今年の岸和田は3年連続5回目の開催。

▼開催日数 1998年まで6日制、99年から4日制で行われている。

▼優勝賞金 昨年は2890万円。

▼優勝回数 最多は滝沢正光の5回(1985、86、87、89、92年)。次いで3回が山本清治(50、51、59年)中井光雄(54、55、56年)、2回が高原永伍(63、69年)荒木実(74、76年)高木隆弘(98、2001年)小嶋敬二(03、07年)ら9人。

▼連続優勝 最多は3連覇で、中井光雄(1954~56年)滝沢正光(85~87年)が達成。2連覇は山本清治(50、51年)笹田伸二(61、62年)神山雄一郎(94、95年)吉岡稔真(96、97年)平原康多(2009、10年)新田祐大(16、17年)。

※滝沢正光=日本競輪選手養成所・現所長